「ロベルト カヴァリ(Roberto Cavalli)」が、イタリア人デザイナーのファウスト・プリージ(Fausto Puglisi)を”クリエイティブコンサルタント”に起用した。
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即時就任、デビューは来年
”コンサルタント”とあるが、プリージはブランドのデザイン全体を監修する。デビューコレクションは2020年1月に発表される予定だ。
昨年3月にポール・サリッジ(Paul Surridge)が退任して以来、ブランドのデザインはインハウスチームが手がけていた。
「『カヴァリ』ブランドの伝説を引き継ぐことができ、非常に光栄です。何よりも、ロベルト・カヴァリのグラマラスで洗練されたイメージを支え続けていけることが嬉しい。自分自身のインクルージョンや美の観念を発展させ、異なる文化、多様性、様々な美しさの中での対話を広げていければと思っています。『カヴァリ』の歴史に新たなページを刻む希少な機会であり、イタリアのクラフトマンシップと卓越した技術を称えていきたい」とプリージはコメントしている。
元「ウンガロ」デザイナーのプリージ、 セレブリティにも人気
シチリア生まれのプリージは、1999年に渡米。ニューヨーク、テキサス、ロサンゼルスなどに移り住んだ。その後イタリアに戻り、2010年にドメニコ・ドルチェ(Domenico Dolce)とステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)に招待され、リテールプロジェクト「Spiga 2」に参加。同年自身のブランドを立ち上げた。
2012年にはマドンナのスーパーボウル出演衣装を手がけたことで話題になり、フランスのメゾン「エマニュエル ウンガロ(Emanuel Ungaro)」のアーティスティックディレクターにも抜擢された。
「ファウスト プリージ」ブランドのセクシーでグラマラスなスタイルはレッドカーペットでも人気を博し、ジェニファー・ロペス、ブレイク・ライヴリー、エミリー・ラタコウスキー、ゼンデイヤ、テイラー・スウィフト、ニッキー・ミナージュをはじめ、セレブリティに多くのファンがいる。
リブランド中の「ロベルト カヴァリ」
「ロベルト カヴァリ」は過去数年にわたって業績悪化に苦しんでおり、昨年ドバイの実業家Hussain Sajwaniが買収した。イタリア・フィレンツェ北部の工場も閉鎖し、ミラノに集中するなど再建を続けている。
先日10月19日には、新ゼネラルマネージャーとして「フィリップ プレイン(Philipp Plein)」出身のエンニオ・フォンタナ(Ennnio Fontana)を迎えたばかりだ。