ファッションショッピングプラットフォーム「Lyst」が発表した最新データによると、新たにベロア素材に注目が集まっているようです。他にも、セレブリティとのコラボレーションにより検索数が急上昇したアイテムが。
先週はドラマ『エミリー、パリへ行く』がトレンドに大きく影響しましたが、やはり商品が爆発的に「バズる」には、芸能人やドラマの影響力はまだ絶大であることがうかがえます。
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2000sなベロア:パリス・ヒルトンとキム・カーダシアンのコラボで急上
「Lyst」における「ベルベット」や「ベロア」といった単語の検索数は、9月に入ってから前月比30%と伸びています。90年代風のベルベットは2020年秋冬ランウェイに多く登場するなどグローバルトレンドとしても浮上していましたが、ここに来て消費者レベルでも火がつき始めた様子。
今回のカムバックは90sというより00sの象徴ですが、キム・カーダシアン(Kim Kardasian)のブランド「SKIMS」(最初に「キモノ(Kimono)」と名付けて物議を醸しましたね)が、パリス・ヒルトン(Paris Hilton)とタッグを組んだコラボコレクションが話題になりました。
先週発表され、10月21日に発売となったばかりのコレクションでは、二人が若かりし頃に着ていた「ジューシークチュール(Juicy Couture)」ルックを思わせるようなベロアのトラックスーツが登場。ローンチのニュースが発表された後、「Lyst」上ではベロアのトラックスーツに関する検索数が前週に比べ54%と大きく伸びています。
また、「ベルベット スウェットパンツ」というワードを含めた検索に関しては、89%とさらに大幅に増加。このカテゴリで一番人気だったのは、やはり元祖の「ジューシークチュール」のアイテムだったということです。ちなみに、「ジューシークチュール」は「カッパ(Kappa)」とのコラボレーションをローンチし、モデルにソフィア・リッチー(Sofia Richie)」を起用。やはり2000年代のムードを再現しました。
クロックス:ジャスティン・ビーバーの影響力はファッションにも
ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)といえば、彼がシェアした動画や画像が世界的に拡散されるほどの影響力でも知られています。少し昔の話ですが、日本人の中ではピコ太郎の「PPAP」がブレイクしましたね。
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今回「クロックス(Crocs)」とのコラボレーションを発表し、先週のローンチ以来「クロックス」の検索数は前週比で89%と大躍進。特にタイダイやカモ柄、イリディッセント、ビジュー付きなどのスタイルが人気だったそう。
ニットウェア:カーティガンとのアンサンブルやベストが人気
季節の変化としては当然かもしれませんが、やはりニットの需要が先月に比べて62%上昇しています。カーディガンとチャンキーセーターが中でも人気でした。
マイクロトレンドとしては、10月に入ってからカーディガンとインナーのアンサンブルは検索数が25%増加したとのこと。昨年はケイティ・ホームズ(Katie Holmes)が「Kaite」のニットブラとカーディガンのセットを着て話題になり、そこからじわじわとニットアンサンブルの人気が続いていましたが、今年は「ザラ (Zara)」や「H&M」などプチプラブランドから「ジャックムス (Jacquemus)」といったコレクションブランドまで、本格的なトレンドとしてメインストリームに登場。
また、今シーズンのトレンドとして、ランウェイでも話題になっていたのがニットベスト。過去数週間で102%と急速に検索数が上昇したといいます。ミニマルなものから少しノスタルジックなものまで、今年は各ブランドがこぞってニットベストを発売しています。
レザー:オーバーサイズのジャケットとパンツが急上昇
レザーも引き続き安定したトレンドで、今月に入ってからも「Lyst」での検索数は46%増加。アイテムとしてはジャケットが一番人気で、「オーバーサイズレザージャケット」の需要は前月比で33%伸びました。
次点で「パンツ」がランクインし、「レザー」という言葉が含まれたパンツアイテムは1万PV以上を記録したということです。