モンクレール2020年1〜9月は22%の減収 観光客減少に打撃

モンクレール(Mocler)が発表した2020年9ヶ月決算は、連結売上高が恒常為替レート換算で22%減の7億6510万ユーロ(約928億2300万円)となった。ただ、第3四半期単体(7〜9月)には回復が見られ、売上高は14%減の3億6180万ユーロ(約448億4000万円)あった。

レモ・ルッフィーニ(Remo Ruffini)会長兼CEOは、「第3四半期は我々の予想を上回る業績だった。中国で持続的かつ大きな改善が見られただけでなく、他の地域や全販売チャネルで回復傾向が継続している。現行10月の業績も好調だが、今後数週間は厳しい状況が続くだろうことが予想され、世界的な経済・衛生状況の先行き不透明さは増すばかりだ」と述べ、「柔軟かつ迅速に対応し、効率的なコスト構造を維持することが成功にとって不可欠だ。こうした要素は常にモンクレールのDNAに刻まれており、それが今までになく強化されたとという証拠を得ることができた」と評した。

イタリアとEMEAは観光客減少に打撃

本国イタリアでの売上高は1〜9月で34%減で、7〜9月でも29%減とあまり改善は見られていない。例年なら夏のシーズンに多額の観光客消費が見込めるものの、現在の渡航制限に伴う観光客減少に大きな打撃を受けた形だ。

 EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)地域でも観光客減少が影響し、1〜9月が21%減、7〜9月が18%と減と回復のペースは鈍い。第3四半期には、ドイツ、ロシア、中東が他の地域を上回る業績を見せたものの、フランスは継続して落ち込んでいるという。

アジアとその他の地域は回復傾向

一方、アジアとのその他の地域は、9ヶ月間の売上高は18 %減となったものの、第3四半期には大きく改善し、4%の減収にとどまった。特に中国本土と韓国では、第3四半期に2ケタ台の成長があったという。しかし、香港と日本の業績は停滞している。

米州の9ヶ月間の売上高は28%減で、第3四半期には13%減まで回復。8月からは小売・卸売双方の販売チャネルで大きな改善が見られたという。

小売事業は客足に打撃もEC好調

販売チャネル別に見ると、小売事業については、9ヶ月の売上高は27%減の5億270万ユーロ(約623億500万円)。第3四半期には若干回復して18 %減となったが、やはり店舗への客足減少が大きく響いた。一方で、ECでの売上は2ケタ台の伸びを記録したという。

卸売事業は、9ヶ月間で売上高13%減の2億6240万ユーロ(約325億2000万円)を計上し、第3四半期には6%減のレベルまで回復した。

 

(2020年10月22日現在、1ユーロ=124円で換算)

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